森ビルの調査研究機関「森記念財団都市戦略研究所」(東京)が発表した2024年の世界の都市総合力ランキングで、大阪は35位となり、前年よりも順位を二つ上げた。順位上昇は8年ぶりで、訪日外国人客が増加した影響が大きかった。
ランキングでは、世界の主要な48都市を対象に、〈1〉経済〈2〉研究・開発〈3〉文化・交流〈4〉居住〈5〉環境〈6〉交通・アクセスの6分野で、計70の指標を評価。総合のトップは英ロンドン、2位は米ニューヨーク、国内では東京が3位、福岡が42位だった。
大阪は指標別で、外国人訪問者数の順位が20位から6位に上がったほか、国内・国際線旅客数、ナイトライフの充実度といった観光関連の順位の上昇が目立った。16年には総合で22位だったが、その後は企業集積をはじめとした経済分野などが低迷し、順位の下落が続いていた。
25年には大阪・関西万博の開幕が控えており、同研究所は「文化・交流や交通・アクセス分野への好影響が予想される」としている。